集団リハビリ 介護予防教室の様子  

集団リハビリあおぞら八重垣では、理学療法士・言語聴覚士を中心としたリハビリテーションスタッフを配し、機能訓練室を設けています。  

個別リハビリテーション、集団リハビリテーション、居室やフロアでの過ごし方の提案、を行い、入園者様の機能回復や健康増進を支援しております。

残存能力を生かした笑顔の生活を創りだすことを目標としております。  

あおぞら八重垣の特徴である朝礼の中心的スタッフとして皆様と一緒に体操、園の歌、お話し、カラオケなど毎日行います。続いて介護予防教室です。皆様で工作、ゲーム、レクリエーション、様々な活動が日替わりで展開されます。この午前中の参加で、日課のリズムが生み出されます。(写真は集団リハビリ 介護予防体操)

個別機能訓練では、歩行訓練(お散歩、平行棒、階段、杖歩行、歩行器、車椅子自走など)、個別の工作(貼り絵や塗り絵、手芸など)、ホットパック(電気で温めて痛みを軽減)、拘縮予防マッサージ、その他さまざまなメニューを、個別機能訓練計画を立てて行います。

「できなくなった」というあきらめよりも、工夫をすることで「できた」という成功を感じていただきたいと思って取り組んでいます。

ある男性の入園者様のお話です。


車椅子での生活をされています。

若いころから日曜大工を趣味とされていましたが、現在ではそういった作業をする機会もありませんでした。

しかしながらその熱意は消えておらず、「何か作品を作りたい」という思いを聴かせていただきました。  

本人様と相談しながら検討した結果、銅版細工にチャレンジすることになり、まずは作業台を用意しようと、一緒にホームセンターに行って、高さや幅など本人様にピッタリの机を購入いたしました。

手にも軽度の麻痺や拘縮(関節が固くなり動く範囲に制限が出る状態)があるため、力が入りやすいようにヘラにも工夫をしました。作業には時間がかかりましたが、さすがにその仕事ぶりは丁寧で驚かされました。

いったん作業を始められると、職員が休憩を促すまでいつまでも作業に没頭されるほどでした。完成した作品はもちろん素晴らしく、本人様もご満悦の表情でした。

完成した日のうちに「次は何にしようか」と新たな構想を練っておられました。

銅版細工を通して「自分はまだできる」と自信を取り戻すことができたのではないでしょうか。

 

また、ある90代の女性の方、

歩行訓練の様子ご自宅で転倒され、足を骨折されて病院に入院し、車椅子のご状態で退院と同時にあおぞら八重垣に入園されました。

病院では、車椅子が移動手段のゴール、つまり、歩くことはできないだろうとされておられましたが、本人様は歩くことへの意欲が強く、あおぞら八重垣入園後、個別リハビリにて筋力訓練、そして歩行訓練を、機能訓練指導員とともに徐々に行いました。(写真:歩行訓練の様子 )

今では、その方は、笑顔で園内を自由に歩き、時には家族様と外出を楽しまれています。 このようにあおぞら八重垣での発達保障としての身体機能の向上が可能となることもあります。  

またある女性は、

大腿骨骨折後、歩行器を使用されておられました。 「ほんとは杖で歩きたいけどね。怖ていけんわ。」という思いを口にされておられました。

居室内の環境を整備し、転倒の危険を最小限にすること、通り道を確保すること。 4本足のしっかりした本人様にあった杖を検討導入すること。

そして、よりそいながらゆっくりと安全に訓練を共に行うこと。 この方は、杖で歩かれるようになって2年。毎日の日課として歩いて午前、午後と1階のリハビリ室においでになられています。

意欲と生きがいからくる健康で笑顔のある暮らしが長生きの秘訣です。

笑顔のある暮らし

 

 

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