高齢者にとって食事とは、生命の源、そして生きがいです。日常生活の中、日課

への参加を体調が悪い、調子が乗らないと欠席される方でも、大抵皆さん食事時間

になると食堂にお出かけになります。その大切な食事を担っている給食部門は、た

だ単に作り提供すればよいものではなく、食べていただかなければ何もなりません。

 その為にも、100人いれば100種類の食事を作り、とにかく食べていただくため

に日夜努力し、試行錯誤を繰り返し、なおかつ利用者様のその日の体調、状況に応

じ対応しています。ですから給食職員の動力は並大抵のものではありません。しか

しその先には、利用者様の笑顔であったり、病は気からと言いますが、見る見るう

ちにご病気が改善されたり、食べることを忘れてしまった認知症の方が食べられる

ようになったりと成果が次々とあがっています。今ではほとんどの施設が経費削減

から委託会社にお任せの給食になっているのが主流です。そんな中でも、唯一、自

社の職員が直接、自分たちが作った食事の行方を確認し、心のこもった手作りを心

がけているからこそ実現できるのです。

今後も私たち給食職員は様々な困難事例の一つひとつに向き合い、薬に頼ることの

無い「食事でもっともっと元気になっていただく」を合言葉に、食のプロとして給

食を作れることの喜びを誇りに今日も奮闘しています。         (原)

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